vim で使われているプロジェクト管理系プラグインの簡易まとめ

プロジェクト管理系のプラグインをいくつか調べてみたのでその簡易まとめです。
簡易なので使い方とかは特に書いてません。
(気が向いたらそのうち書くかも?)
基本的にどのプラグインも導入すると msvc のような FileExplorer が追加されます。
プロジェクトのディレクトリを設定することで、その場所にファイルやディレクトリの追加を行うことが出来るようになります。
『プロジェクト管理』というよりは、『Explorer でファイル管理を行う』と、いったほうが分かりやすいかも知れません。
また、Explorer からファイルを開くことが出来ます。

☆project.vim

http://www.vim.org/scripts/script.php?script_id=69
元祖?プロジェクト系のプラグインです。
導入すると msvc のような FileExplorer が追加されます。
プロジェクトのディレクトリを設定することで、その場所にファイルやディレクトリの追加を行うことが出来るようになります。
ディレクトリ構成が見やすいのもポイントです。


流れとしては、

  1. vim を起動する
  2. [:Project] で Explorer を開く
  3. Explorer にファイルにファイルやディレクトリ構成を書き込む
  4. Explorer から編集するファイルを開く
  5. ファイルを編集する

のサイクルです。


ただし、構成を保存しているプロジェクトファイル([.vimprojects]ファイル)がユーザディレクトリに1つしか作れません。
プロジェクト毎にファイルを管理したいので、これは残念です。
ローカルから .vimprojects を読み込むようにするパッチもあるみたいですが、こちらはまだ試していません。
http://taratarablogger.blogspot.com/2008/03/projectvim.html


[参照]
http://d.hatena.ne.jp/Voluntas/20061010
http://d.hatena.ne.jp/yuki_rinrin/20090523/1243043394
http://d.hatena.ne.jp/yuki_2021/20091021/1256147664

☆myprojects.vim

http://www.vim.org/scripts/script.php?script_id=2556
project.vim の後期系?
project.vim+αしたプラグインです。
+αの部分に関しては、参照先のサイトを見てください。
動作は、project.vim と殆ど変りない……かな?
機能的にはかなり増えています。
ただし、ドキュメントが絶望的なまでに少ないので、使うにはかなり骨が折れるかと思います。
せめて project の作り方ぐらい書かれていれば……。


[参照]
http://log.laiso.org/2009/09/myprojectsvim.html

☆exVim

http://www.vim.org/scripts/script.php?script_id=2627
vim統合開発環境を再現する為のプラグインです。
(正確にいえば、既存のプラグインをまとめたプラグインかな?)
omnicppcomplete.vimautocomplpop.vim、project.vim 等が組み込まれていて、なかなかぶっ飛んでいます。
多分、vim の中で最強の統合開発環境じゃないかな?


Windowsインストーラだと、vim も同時にインストールされるので、これから vim を始める人にはうってつけだと思います。
こちらも project.vim を取り込んでいるので、project.vim のようなファイル管理を行う事ができます。
上記2つのプラグインとの大きな違いは、プロジェクトのディレクトリに[.vimentry]ファイルを作成して、そのファイルを読み込む事でプロジェクトが構成されます。
ファイル以外のデータもプロジェクト単位で保存することが出来れます。
まぁ[.vimentry]が msvc のソリューションファイルのような役割を果たしています。
ちょっと説明するのが難しいので、実際に試してみるといいと思います。
いや、これは実際にかなりすごいと思います。


流れとしては、

  1. プロジェクト管理を行うディレクトリに [.vimentry] ファイルを作成する
  2. [.vimentry] を vim で開く
  3. ディレクトリに、プロジェクトファイルが作成される
  4. [.vimentry]に設定が書き込まれる
  5. お好きにコーディング
  6. 次回起動時は、[.vimentry]ファイルを読み込むことで、編集を再開することが出来る

こんな感じ?


ただし、exVim 自体にかなりのプラグインが積み込まれているので、既存の vim ユーザには若干オーバーワーク気味です。
例えば、exVim には、autocomplpop.vim 含まれているので、neocomplcache を競合します。
exVim に関しては後日改めて書くかも知れません。


[参照]
http://www.ex-dev.com/projects/exvim/wiki

☆まとめ

project.vim
  • ファイルの管理を Explorer で行うことが出来る
  • Explorer ウィンドウの追加
  • Explorer からファイルを開くことが出来る(新規の場合、自動的に作成される)
  • 設定したディレクトリへのファイルやディレクトリの追加が安易
  • ディレクトリ構成が分かりやすい
  • プロジェクト単位で管理できない
myprojects.vim
  • 基本的に project.vim とほぼ同じ
  • project.vim よりも多機能
  • ドキュメントが少ない
exVim
  • vim統合開発環境
  • コーディングに必要なプラグインがまるごと入っている
  • [.vimentry]ファイルをトリガーとして起動する
  • プロジェクト単位で設定や管理を行う事ができる
  • 多機能過ぎて若干オーバーワーク気味


まぁ正直なところどれもパッとしませんでした。
うーん、どれも悪くはないんですけどねぇ……。


と、そんな感じでざっくりとまとめてみました。
プラグイン共々、ちょっと触っただけなので、間違っている記述とかがあればコメント下さい。
ってか、教えてください。
ファイルやディレクトリの作成だけなら、VimShell で十分かもしれませんね。
『もっとこんなプラグインがあるよ!!』ってのがあればぜひ教えてください。